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「華川ヤマメ祭り」5日開幕 冬祭りの代名詞に=韓国

記事一覧 2019.01.04 17:00

【華川聯合ニュース】韓国を代表する冬のイベント「華川ヤマメ祭り」が今月5~27日の23日間、北部・江原道華川郡で開かれる。

昨年の「華川ヤマメ祭り」の模様(資料写真)=(聯合ニュース)

 今年16回目を迎えるヤマメ祭りは、昨年12月22日にプレイベントがスタートした。イルミネーションに彩られたランタン通りや屋内氷彫刻広場、サンタ郵便局など、山あいの静かな町はお祭りムードに湧いている。

17年の「華川ヤマメ祭り」を彩ったランタン通り(資料写真)=(聯合ニュース)

◇田舎町が世界的な祝祭都市へ 祭りが生んだ奇跡

 南北軍事境界線に近い地域で世界が注目する冬の祭りを生み出した華川郡は、人口わずか2万7000人の小都市だ。これといった産業基盤を持たないのはもちろん、鉄道も通っておらず、軍事都市として知られている。

 だが、毎年冬になれば華川の全人口の50倍を超える100万人以上がこの田舎町に押し寄せる。

 朝鮮戦争の激戦地として安全保障と平和を象徴する華川が「祭りの都市」に生まれ変わったのは、2003年からだ。その前身は00年に始まった浪川氷祭りだが、コンテンツの多様性や競争力が不足し、人気を集めることはできなかった。

 軍事施設保護区域など二重三重の規制に縛られた酷寒の地は、逆転の発想で変化を生み出した。厳しい寒さと氷、規制により保全された大自然の中で釣り上げる、大人の腕ほどもあるヤマメが田舎町の奇跡の立役者だ。

ヤマメのつかみ取り(華川郡提供)=(聯合ニュース)

 03年に開催された第1回のヤマメ祭りには20万人以上が来場し、06年に韓国政府の「有望祝祭」、08年に「優秀祝祭」、10年には「最優秀祝祭」に選ばれるほど急成長した。14年からは5年連続で「韓国を代表する祭り」に選ばれ、ついに最高レベルの「グローバル育成祭り」に選ばれるまでになった。

 ヤマメ祭りはこれまで大きな事故もなく実施されてきた「安全な祭り」だ。期間中には救急隊が常時待機し、毎日潜水士が氷の厚さを測定して当日の入場客数を決定する。

 釣り場の氷の上には釣り糸を垂らすため1万個を超える穴が開けられており、安全は何よりも重要だ。

氷の厚さを計る潜水士(華川郡提供)=(聯合ニュース)

 これに加え、冷たい風を利用した氷作りのノウハウは10年以上蓄積されてきた大きな財産だ。

 祭りのスローガンは「凍らない人情、溶けない思い出」だ。

 全国の祭りの中で初めて入場料の一部を地域商品券として還元し、ヤマメが釣れなかった入場客のために魚を分け合う桶が設置されるのも、このようなスローガンを体現している。

 また、全国の児童福祉施設の子どもたちを招待し、無料体験サービスを提供する「天使の日」イベントも毎年行われている。

 海外の観光客のための配慮も、グローバル祝祭の名に恥じないレベルだ。

 ソウルと華川を結ぶシャトルバスの運行や外国人専用の釣り場や魚焼き場、通訳サービスなどもアップグレードされ、昨年祭り会場を訪れた外国人観光客は11万人以上(華川郡調べ)と集計された。

◇家族が楽しめる滞在型祭りへ 目標は地域経済活性化

 華川ヤマメ祭りは家族が1泊2日で楽しめる滞在型の祭りを目指している。

 入場客が100万人を超えることよりも、滞在する観光客20万人を誘致することがより重要だとするほど、地域の景気回復を重要な目的としているためだ。

 そのため、華川郡は地域の飲食店や宿泊施設の環境改善に注力してきた。

 時代の流れに合わせ、モバイルアプリを利用したリアルタイム宿泊予約などが可能なシステムを構築した。

 特に1泊2日以上の滞在を促進するため、現地で宿泊すれば夜間や平日に無料で釣りが楽しめるイベントも実施する。

 祭り会場から歩いて約10分の広場には、中国・ハルビンの氷祭りの縮小版とされる世界最大規模の屋内氷彫刻広場を作った。

屋内氷彫刻広場(資料写真)=(聯合ニュース)

 釣り場の前のステージに設置された巨大な雪の彫刻は、「さっぽろ雪まつり」からモチーフを得た。サンタクロースの故郷、フィンランド・ロバニエミ市から誘致したサンタ郵便局は、家族連れにターゲットを絞ったイベントだ。

 祭りのメインは華川川に張った2.1キロにおよぶ巨大な氷の半分程度を占めるヤマメの釣り場だ。

 全国9カ所の養殖場で1年間育てられた250~500グラムのヤマメ190トンが23日間の会期中、華川川に投入される。

氷の下を泳ぐヤマメ(華川郡提供)=(聯合ニュース)

 毎年人気を集めるヤマメのつかみ取りは、今年も祭りのハイライトを飾る。また、会期中には創作そりコンテストなど50以上のイベントが行われ、祭りを盛り上げる。

 祭りは地域経済発展に貢献しており、期間中に地域の農民が出荷する農産物は10億ウォン(約1億円)を超える。漁民もヤマメの稚魚を1年間で250グラム以上の成魚に育て、収益を上げる。

 地元の商店街は祭り期間中に使用される商品券で利益を得る。観光客はプログラムを利用すれば一定金額の商品券を受け取ることができ、ガソリンスタンド、飲食店、宿泊施設などで現金と同様に利用できる。利用率は毎年上昇し、昨年は約15億ウォン分の商品券が流通した。

昨年の祭り会場の様子(資料写真)=(聯合ニュース)

 華川郡は祭りを通じて得る直接的な経済効果を毎年1000億ウォン、直接的・間接的な雇用効果は約2500人に達すると推計する。

 崔文洵(チェ・ムンスン)華川郡守(郡の首長)は「多くの観光客が訪れることも重要だが、より安全に地域に滞在し、忘れられない冬の思い出を持ち帰れるよう祭りを準備した」と強調した。

ynhrm@yna.co.kr

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