北朝鮮 人権問題で国際社会との協力拡大を=国連特別報告者
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2019.01.07 15:23
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の人権問題を担当する国連のキンタナ特別報告者が7日、ソウルで韓国外交部の李泰鎬(イ・テホ)第2次官、統一部の千海成(チョン・へソン)次官とそれぞれ会談した。
李氏との会談は非公開で行われた。外交部によると、キンタナ氏は李氏に対し、「朝鮮半島の非核化や平和定着を巡る進展を歓迎する」として、「韓国政府の努力を支持する」と述べた。また、北朝鮮が人権分野でも進展するため、国連など国際社会との協力を拡大していく必要があると強調した。
李氏は昨年の朝鮮半島の非核化や平和定着を巡る動きを説明し、朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会や米兵戦死者の遺骨送還など人道分野でも進展があったことを評価。「今後、南北関係の発展や平和定着を通じ、北の住民の実質的な人権向上にも肯定的な影響を及ぼすことを期待する」と述べた。
一方、キンタナ氏は千氏との会談前、記者団に対し、「平和と和解プロセスが人権の観点から極めて重要だ」として、北朝鮮の人権に関する韓国政府の立場や行動計画などについて議論する考えを示した。
キンタナ氏は3月、国連人権理事会に北朝鮮の人権状況に関する報告書を提出する予定で、今回の訪韓は報告書作成に必要な情報を収集するためとみられる。
キンタナ氏は訪韓期間中、韓国政府関係者や北朝鮮脱出住民(脱北者)、大韓赤十字社や国家人権委員会の関係者、市民団体メンバーらと面会するようだ。
キンタナ氏の韓国訪問は5回目で、滞在最終日の11日に記者会見を開き、結果を説明する。
kimchiboxs@yna.co.kr
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