黄教安元首相が最大野党入党 次期大統領選への影響に注目=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国の黄教安(ファン・ギョアン)元首相(61)が15日、最大野党「自由韓国党」に入党し、政界の注目を集めている。野党陣営の次期大統領候補のうち、支持率トップを走る黄氏が政界入りしたため、大きな影響を与えそうだ。
黄氏は元検察官で朴槿恵(パク・クネ)前政権発足後の2013年、法務部長官に起用された。15年には首相に就任。国政介入事件などにより国会で朴氏の弾劾案が可決した16年12月から文在寅(ムン・ジェイン)政権が発足した17年5月まで大統領権限代行を務めた。世論調査会社リアルメーターが今月2日発表した次期大統領選挙への出馬が取り沙汰される政治家の支持率調査では、李洛淵(イ・ナクヨン)現首相(13.9%)に続き、2位(13.5%)となっている。
黄氏は朴前大統領に近い「親朴系」の国会議員からの支持を背景に勢力を広げているとの話が出回っている。自由韓国党の支持基盤である大邱・慶尚北道地域や釜山・慶尚南道地域出身の議員も黄氏を支持しているとの分析が出ている。
ただ、黄氏は乗り越えなければならない難題が山積している。朴政権最後の首相で、朴氏の弾劾当時、大統領権限代行を務めた経歴は最高の政治資産になる得る半面、最大の弱点ともなる。同党出身だった朴氏の弾劾事態がようやく収束したが、黄氏が党の前面に出る場合、「親朴党」に逆戻りすると指摘する声がある。
朴氏を支持する極右勢力が黄氏を中心に集まる可能性もあり、中道勢力が離れるなど、党の支持率に悪影響を与える懸念もある。
黄氏は入党に合わせて開いた記者会見で、国の状況を「総体的な難局」と批判し、「国民が望むことを十分に聞き、その意に反しないように決める」と述べ、2月27日に実施される党代表選に出馬する可能性を示唆した。
kimchiboxs@yna.co.kr