セウォル号沈没で犠牲　高校生２５０人が「名誉卒業式」＝韓国

【安山聯合ニュース】２０１４年４月に韓国南西部の珍島沖で起きた旅客船セウォル号の事故で死亡・行方不明となった檀園高校（京畿道安山市）の生徒２５０人の「名誉卒業式」が１２日午前、同校で行われた。

　セウォル号沈没事故では乗船していた３０４人が犠牲となった。当時修学旅行中だった同校の２年生は３２５人のうち２４８人が死亡し、ほかに生徒２人と、引率していた教師１人の遺体は今も見つかっていない。

　生徒たちは本来１６年春に卒業するはずだったが、学校側は遺体が見つかっていない生徒の問題が解決するまで名誉卒業式を待ってほしいという遺族の立場に配慮し、式を先延ばしにしていた。だが今年、遺族側が卒業式を望み、この日を迎えた。　

　式には遺族と在学生、教職員をはじめ、兪銀恵（ユ・ウンヘ）社会副首相兼教育部長官、朴元淳（パク・ウォンスン）ソウル市長、李在禎（イ・ジェジョン）京畿道教育監（教育委員会に相当する教育庁のトップ）ら約５００人が出席した。

　亡くなった生徒を追悼する映像が流れた後、卒業証書が授与された。

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