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米紙「宣言文を持った少女の手を…」 海外が報じた三・一独立運動

記事一覧 2019.03.01 06:00

【ワシントン聯合ニュース】今から100年前、日本による植民地支配下の朝鮮半島に響いた「朝鮮独立万歳」という声は、「世界」に向けた朝鮮民族の叫びだった。大国同士が激しく利権を争っていた当時、国際秩序は第1次世界大戦の戦勝国の資格を得ていた日本の味方だった。だが、その日本が恐れていたことがあった。それは国際社会の世論を動かす海外メディアの報道だ。日本は1919年に朝鮮で独立運動「三・一運動」が起きると、関連の報道を食い止めることに全力を挙げたが、真実を隠すことはできなかった。日本による国権侵奪と強圧的な支配に抵抗して人々が立ち上がった三・一運動について、西半球の経済・軍事大国だった当時の米国ではどのように報じられたのだろうか。

三・一運動を報じた各国の紙面(資料写真)=(聯合ニュース)

 三・一運動に関するニュースは、最初のうちは米国に詳しく伝わらなかった。地理的に離れている上、国権を奪われて以降は日本の統制を受けていたため、実情を外部に知らせるのは難しかった。日本が国際政治で声を強めていた状況も関係していた。

 だが、中国など海外で活動していた独立運動家たちによって独立運動のニュースは広がっていった。日本の説明にばかり耳を傾けていた米国でも、実態を伝える報道が1919年の3月半ばごろから出始めた。

 米大手紙のワシントン・ポストは3月15日付の1面で三・一運動の実情を初めて報じた。独立運動が全国的に起き、日本は軍隊を動員して民衆を残忍に弾圧したという内容だった。中国・北京発のAP通信記事を基に書かれた記事で、1面での報道はこの運動を重視していた証拠といえそうだ。

ワシントン・ポストの1919年3月15日付1面(同紙提供)=(聯合ニュース)

 記事は、北京に来た朝鮮の独立運動指導者たちが、デモは30万人が参加した全国的な運動だと述べたと伝えている。キリスト教や仏教の信者、朝鮮半島発祥の天道教の信者、ほぼ全ての学生が参加者に含まれていたこと、独立運動が朝鮮全域に広がり4万人が逮捕されたことも触れられている。朝鮮の独立運動は宗教や世代を超えて民族が立ち上がった動きだったという事実が正確に伝えられた瞬間だった。

 独立運動家たちはまた、目標達成のための武力使用を支持しないと述べたと記事は伝えている。日本が主張するような暴力的なデモではなく、平和的な運動であることを明らかにしたものだ。

 記事はあわせて、独立運動家らの言葉を通して日本の残忍な弾圧の実情も報じた。デモの途中に独立宣言書を持っていたある少女の手を日本の軍人が刀で切り落としたが、少女はもう片方の手に宣言書を持ってデモを続け、ついにはその手まで切られたという伝聞を載せている。投獄された人々が拷問に苦しんでいるという内容もある。

 この報道は、当時、外交的に強い立場にあった日本に友好的に接していた米国の世論に大きな変化をもたらし始めた。

 もちろん、友好国である日本の肩を持つような報道もあった。ワシントン・タイムズ紙(1894年創刊、1939年ワシントン・ヘラルドと合併)は3月15日付の2面で、朝鮮の独立運動を「暴動」とこき下ろし、人々の正当な主張である独立宣言は「日本政府を攻撃する内容」だと説明した。日本による主権侵奪や弾圧など、独立を叫ぶに至った根本原因に関する言及はなかった。

ワシントン・タイムズの1919年3月15日付2面(米議会図書館提供)=(聯合ニュース)

 そうした中でも、「ファクト(事実)」を伝えようとする報道は相次いだ。ワシントン・ポストは3月17日付の1面で、日本の警察が平壌南部で弾薬が尽きるまでデモ隊に銃撃を加え51人が死亡したなどと報じた。3月28日付1面でも、日本の武力による弾圧が続いていると紹介した。さらに4月27日付12面では、朝鮮の人々が米国をはじめ満州、日本など各地で組織的なデモを展開していると伝えた。

 ワシントン周辺地域のメディアも遠い朝鮮の実情を伝えた。メリーランド州のカンバーランド・イブニング・タイムズ紙は3月22日付4面で、独立運動で大きな役割を果たす女性の活動の様子を伝えた。

 6月5日付4面では、「朝鮮の女学生たち」がパリ講和会議に出席した当時のウィルソン米大統領らに宛てて3月10日に書いた手紙を紹介した。

カンバーランド・イブニング・タイムズの1919年6月5日付4面(ニュースペーパーアーカイブ提供)=(聯合ニュース)

 女学生らは手紙で、朝鮮の人々は日本の刀に切り付けられ、投獄され、家は焼かれたとした上で、「私たちに同情し、独立を認めてくれませんか」「日本によるむごい迫害と不当な扱いをやめさせてくれませんか」と求めている。また、合併は朝鮮が望んだものではなく日本の計略にすぎないと指摘しながら、「私たちの独立宣言を聞き、これを世界に伝えてほしい」と訴えた。

 ウィルソン氏は三・一運動に影響を与えた「民族自決主義」を提唱したことで知られる。民族自決主義はどの国の国民であれ、自国の運命を自ら決定する権利を持つべきだとする思想だ。

 このほか、バージニア州の地方紙のリッチモンド・タイムズ・ディスパッチは3月14日付で「朝鮮が日本の軍国主義に抵抗する」と題した記事を掲載した。

 また、ワシントン・ヘラルドは3月15日付の記事でソウルの独立運動を紹介し、日本に対するデモは表現の自由、請願の権利、学校での朝鮮語の使用を制限していることへの抵抗だと報じた。カナダの一部の新聞も朝鮮の独立要求を伝え、時に1面に掲載するなど関心を示した。

tnak51@yna.co.kr

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