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[インタビュー]食通も初心者も満足の韓国料理ずらり 八田靖史さんが新著

記事一覧 2019.02.26 16:00

【ソウル聯合ニュース】コリアン・フード・コラムニストとして活動し、数々の著書を出してきた八田靖史さん(はった・やすし)さん(42)=東京都在住=が3月7日に新著を出版する。韓国旅行に慣れた食通だけでなく、現地での食事に失敗したくないという旅行ビギナーにも満足してもらえるよう書き下ろしたもので、タイトルは「韓国行ったらこれ食べよう!:地元っ子、旅のリピーターに聞きました」(誠文堂新光社)。南北の融和ムードで注目され始めた北朝鮮地域の料理や日本からの入国者が急増している釜山のお勧めメニューなども並ぶ。

 Kフードに関する著書は3年ぶり。著作活動のほかにも、最近は動画投稿サイト「ユーチューブ」を積極的に用いるなどホットなKフード情報を発信し続けている。 

ソウルの聯合ニュース本社を訪れ、新著などについて語る八田靖史さん=(聯合ニュース) 

 「トウガラシ」をテーマにした大学卒論の研究や資料探しのための韓国留学で現地の料理の魅力に取り付かれた。隣国で日本と同じコメを主食とし、似ているが踏み込めば踏み込むほど違うという料理には「新鮮な驚きが詰まっている」という。

 帰国後、メールマガジンでKフード情報を発信し始めたのがドラマ「冬のソナタ」で韓流ブームが起こる前の2001年。来年、ライター生活20年目迎える食の伝え手が飲食店情報ではなく、料理のことを正面から取り扱ったと強調する新著には、厳選した朝鮮半島の郷土料理60品の特徴や歴史的背景、おいしい味わい方などが鮮やかなビジュアルと共に盛り込まれている。

 昨年の南北首脳会談などで脚光を浴びた北朝鮮地域の料理では、平壌冷麺や海州ビビンバなどが入っている。冷麺は日本でも食べられるが、「日本の韓国家庭料理店で製麺機を置くのは難しい」と本場で食べることの醍醐味を説く。かつては韓国南部の全州、晋州と並んで「3大」とたたえられた海州のビビンバは鶏肉やワラビを使い、酢じょうゆで食べるのが特徴。今も北朝鮮出身者らによって韓国で伝統の味が守られている郷土料理の魅力を余すところなく伝える。

 当初はソウルで食べられる料理だけで構成するつもりだったが、格安航空会社(LCC)の新規就航などで日本からの入国者が急増している南部・釜山の料理も独立した章を設けた。釜山式の「ワンタン」や「コロッケ」は日本のものが韓国のローカルフードとして根付いたもの。「地域性が見える料理、これはぜひ本場で食べてほしいというものを優先して入れた」という品々を詳しい解説とともに並べた。

新著の表紙=(聯合ニュース)

◇動画でも積極的に情報発信

 今回を含めた著作活動はもちろん、年に数回実施している韓国グルメツアー、韓国自治体の広報大使、講演会、テレビ出演などは「万人に開かれた食というものを通じて人々の暮らしや地域性、歴史を紹介したい」という思いが根底にある。

 昨年末からはユーチューブで「韓食動画」、今年1月からは「ソウルメシ」というシリーズを新たに始めた。背景には韓流の担い手が若者たちに広がっていることがある。

 ドラマを中心とした2000年代初めの第1次韓流ブーム、Kポップがけん引した10年代前半のブームに続き、第3次と呼ばれる今のブームは中高生らティーンエージャーが担い手だという。「デジタルメディアが当たり前で、自分たちも気軽に発信者になれる10代にもアプローチしなければ、ブームが世代間で断絶してしまう」と話す。

 新たなメディアによる発信は地域の壁をなくす意味もある。Kフードに関する講演なども行っているが、どうしても東京が中心となる。日本国内の韓流ファンが地元にいながらにして鑑賞することができるユーチューブに様々な分野の専門家が集まるチャンネルを設け、韓日文化交流の土台を分厚くしていきたいという。新境地を開くために10代の若者からも教えを請う。

 今年は韓国の芸術、地方旅行、美容などさまざまな分野の第一人者が集うチャンネルの基盤をつくる年だと思っている。自らは食文化を通じてチャンネルを活性化させる。「食べることで相互理解が深まる。多くの人たちとぜひ共有していきたい」と意欲満々だ。(張智彦)

sarangni@yna.co.kr

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