韓国団体 釜山の日本総領事館近くに「労働者像」臨時設置=警察の阻止で行進できず
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2019.03.01 19:38
【釜山聯合ニュース】韓国の市民団体「積弊(積み重なった弊害)清算・社会大改革釜山運動本部」は1日、日本による植民地時代に朝鮮半島から強制徴用された労働者を象徴する像を、釜山の日本総領事館の近くに臨時的に設置した。当初、日本総領事館前に設置する計画だったが、警察に阻止された。同団体は設置場所を巡り、地方自治体に交渉を提案した。
同団体は日本による植民地支配に抵抗して起きた独立運動「三・一運動」から100周年を迎え、日本総領事館から100メートルほど離れた鄭撥(チョン・バル)将軍像前で「三・一運動100周年釜山市民大会」を開いた。現場には労働者像も置かれた。
参加者200人余りが領事館に向かおうとしたため、警察と約1時間にわたり対峙(たいじ)した。
団体側は釜山市長と東区庁長に対し、労働者像の設置場所に関する交渉を行うことを提案。警察と東区に対しては、臨時的措置として鄭撥将軍像前に設置した労働者像を動かさないよう警告した。東区は総領事館前の道路を管轄している。
一方、警察は、大会参加者が行進できないよう総領事館を取り囲む形で約2000人の人員を配置する措置を取った。
同団体が昨年5月1日に総領事館前に像を設置しようとした際には警察との間でもみ合いが起き、負傷者も出た。像は領事館付近の歩道に1カ月ほど置かれた末、同5月31日に東区が強制撤去。一時、市内の「国立日帝強制動員歴史館」に移され、7月に団体側が引き取った。
hjc@yna.co.kr
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