V.I入隊後の捜査 司法手続きは軍・実務は警察が担う見通し
【ソウル聯合ニュース】海外投資家への性接待疑惑に絡み14日に容疑者として警察の取り調べを受ける韓国人気グループBIGBANG(ビッグバン)のV.I(ヴィアイ)さん(28)は、兵役義務を果たすため25日に陸軍に入隊する予定だ。今は警察の捜査対象だが、軍人の身分となった後にどのように捜査が続けられるのかが関心を集めている。
軍にも司法警察に該当する憲兵隊と捜査・起訴を担う軍検察、裁判所に当たる軍事法院があり、軍人に対する刑事司法手続きを別個に行う。ただ、警察と軍の捜査業務の分担は双方の協議によってさまざまな方法が可能だ。
2006年に制定された警察庁告示「国防部と警察庁の捜査業務共助協定」によると、軍人の身分のV.Iさんに対する司法手続き全般は軍を中心に進められる。法律上、軍事法院は軍人が入隊前に犯した罪に対する裁判権も行使することになっている。そのため、捜査と起訴、裁判に至る刑事手続き全般は軍当局の所管とみるべきだが、証拠集めや関係者の聴取など捜査の実務を警察と軍のどちらが担うのかは双方の協議によって変わる可能性がある。
協定には「事件の性質上、どちらの捜査機関が捜査業務を担当すべきか明確でない場合、相互の協議で業務を分担する」との規定がある。
性接待疑惑にはV.Iさんらが設立した投資会社の代表やクラブの従業員など複数の人物が関与している。V.Iさんは暴行や薬物取引、性犯罪、警察との癒着など数々の犯罪の疑いが浮上したソウルのクラブ「バーニングサン」の社内取締役も務めていたため、現在取り沙汰されている全ての疑惑と直接的・間接的に関わっている。
警察はこれまでバーニングサンなどに関する疑惑全般を捜査し、V.Iさんをはじめとする多数の容疑者の取り調べを行い関連の証拠や供述なども得た。そのため、入隊後も捜査の実務そのものは警察が引き続き担うとの観測が出ている。
警察は軍当局の協力を得て軍服務中のV.Iさんを直接取り調べることも可能だ。ただ、V.Iさんに対する家宅捜索や逮捕などの強制捜査が必要な場合、この手続きは軍が取る形になるとみられる。V.Iさんの捜査に関する軍と警察の協議はまだ始まっていない。
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