韓国国防相「作戦統制権移管後も米は補完能力提供」
【ワシントン聯合ニュース】米ワシントンを訪れている韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は1日(米東部時間)、この日の韓米国防相会談で鄭氏は韓国軍が米軍主導の韓米連合軍からの条件に基づく有事作戦統制権の移管に向け努力していることを伝え、これに対し米国は移管後も引き続き米軍が持続能力と補完能力を提供するとの公約をあらためて示したと述べた。米国防総省でシャナハン国防長官代行と会談した後、現地の韓国大使館での韓国特派員との懇談で明らかにした。
鄭氏はこの会談に関し、「2回目朝米(米朝)首脳会談後の朝鮮半島の安全保障情勢に対する評価を共有し、北の非核化と平和に向けた連携策を含め、主要な懸案を話し合った」とし、「急変する安保状況の中で韓米同盟がいつにも増して堅固であることを確認し、両国の一致した努力で同盟的な関係を相互補完するため緊密に協力していくことで合意した」と説明した。
また、北朝鮮の完全な非核化と朝鮮半島の平和定着に向け、「(韓米)両国の外交的な努力を軍事的に引き続き下支えし、連合準備態勢をゆるぎなく維持していくという公約を再確認した」と述べた。北朝鮮の核・ミサイル活動など北朝鮮関連情報の共有をはじめ、幅広い分野で韓米間の連携と協力を強化することでも一致したという。
韓米両軍は毎年春に実施してきた大規模な合同指揮所演習「キー・リゾルブ」に代え、新たな合同演習「19―1同盟」を先月実施した。会談では、新演習が韓米連合防衛態勢を固め、体系的な作戦統制権移管の条件を整える上でも大きく寄与したと評価した。下半期の合同演習に対しても、「作戦統制権移管に向けた初期作戦能力(IOC)検証と並行することで実質的な検証と充実した演習とするため、緊密に協力していくことにした」と述べた。
鄭氏は「2回目朝米首脳会談後、韓米間で緊密な連携が求められる中、韓米合同演習など重要な韓米安保懸案を議論することができた」と振り返った。韓国が5月末に実施する官・民・軍による「乙支太極演習」や国防改革など、主要政策に対する米国の支持も再確認できたとした。
同氏はこの日、アーリントン国立墓地を訪れるほか、米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)の懇談会に出席する。2日は米議会要人との会談などを予定している。
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