WFP事務局長 北朝鮮の食糧事情「非常に懸念」
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2019.05.13 20:01
【ソウル聯合ニュース】国連世界食糧計画(WFP)のビーズリー事務局長は13日、記者団に対し、北朝鮮の食糧事情について「非常に懸念している」と述べ、FAOと国連世界食糧計画(WFP)が今月3日に発表した北朝鮮の食糧状況に関する実地調査報告書が懸念すべき状況を示していると強調した。
また、同報告書を作成するために行われた実地調査について、「北朝鮮の官僚らはわれわれに(現場に対する)前例のない接近権を与えてくれた」と強調した。
同報告書によると、北朝鮮の食糧事情はここ10年間で最悪の状況にあり、食糧不足を解決するには136万トンの穀物を輸入する必要があるとされる。
調査を行う際に現場への接近権が与えられず、結果が実状と異なる可能性があるとの指摘が一部から出ていたが、ビーズリー氏の発言はこのような指摘に反論したものと受け止められる。
韓国政府に求める支援については、「すべての国は何をするのかについて、自ら決定しなければならない」とし、直接的な回答を避けた。
北朝鮮に対する食糧支援の方法については、WFPは北朝鮮で長い間活動しているため、どのような点に注意しなければならないか把握しているとし、「2国間でも、多国間でも各国が決める問題だが、われわれ(WFP)が北朝鮮に援助を伝達するのが最善だろう」と強調した。
ビーズリー氏はこの日、韓国の金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官と約35分、外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官と約50分会談。韓国政府が推進する北朝鮮への食糧支援について意見を交換し、政府に供与を要請したとみられる。
yugiri@yna.co.kr