[韓流]カンヌ最高賞受賞「寄生虫」 公開初日に観客56万人超
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2019.05.31 10:45
【ソウル聯合ニュース】韓国映画振興委員会の集計によると、第72回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞したポン・ジュノ監督の「寄生虫」(原題、英題パラサイト)が公開初日の30日に観客56万8451人を動員し、断トツの興行1位を記録した。
31日午前6時30分現在の同作のチケット予約率は70.2%、予約観客数は53万7408人で、公開2日目に観客動員数の累計が100万人を突破する見込みだ。
これまでカンヌ国際映画祭受賞作は、受賞自体が興行に大きな影響を与えなかった。むしろ芸術性が強く大衆的ではないという先入観をもたらしたりもした。
しかし「寄生虫」は作品性はもちろん大衆的な面白さまであると口コミで広まっている。観客からは「没入感と緊張感が最高だ」などと好評を得ている。
今週末がすぎれば損益分岐点(370万人)を超えるとみられる。韓国で6月5日に「ロケットマン」「X-MEN:ダーク・フェニックス」が、同12日には「メン・イン・ブラック : インターナショナル」が公開されるが、韓国映画はこれといった競争作品がなく長期ヒットも予想されている。
「寄生虫」は全員が無職のキテク(ソン・ガンホ)一家の長男(チェ・ウシク)が、家庭教師の面接のためにパク社長(イ・ソンギュン)の家を訪れたことから始まる予期せぬ事件を描く、貧富の差という普遍的な問題を取り上げた作品。共生できず、寄生するしかない社会の構造に対する問題意識を、ブラックコメディーという形で浮き彫りにした。
hjc@yna.co.kr
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