「韓日の懸け橋」 新大久保駅で亡くなった李秀賢さんしのぶ写真展=ソウルで開幕
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2019.06.14 17:14
【ソウル聯合ニュース】2001年に東京のJR新大久保駅でホームから転落した人を救おうとして亡くなった韓国人留学生、李秀賢(イ・スヒョン)さん(当時26)をしのぶ写真展が14日、ソウルの日本大使館公報文化院で始まった。
写真展は日本国際交流基金ソウル日本文化センターと釜山韓日文化交流協会の共催で27日まで行われる。
会場には李さんの生前の写真や両国政府が授与した勲章などが展示された。
息子の遺志を受け継ぎ、日本に留学するアジアの若者を支援してきた李さんの父親、李盛大(イ・ソンデ)さんが今年3月に亡くなり、5月に日本で盛大さんをしのぶ会が開かれるなど、「日韓関係に波がある中、李さんが再び脚光を浴びている」(同センターの別府将史副所長)という。
会場を訪れた大学生の呉常赫(オ・サンヒョク)さんは「李さんの生前の姿を見て心がぐっと締め付けられた」として、「李さんの勇気ある行動を受け継ぎ、お互い協力すれば、悪化している両国関係も少しずつ良くなるのでないかと思う」と話した。
25日には同院で李さんを追悼する曲を発表した歌手のチュ・ガヨルさんのチャリティー公演や李さんをテーマにしたドキュメンタリー映画「かけはし」の上映会が行われる。同映画が韓国で上映されるのは初めて。
日本で語学研修中だった李さんは酒に酔って線路に転落した男性を助けようとして電車にはねられて死亡した。当時、李さんの死は日本で大きな反響を呼んだ。事故後、李さんの両親は日本人らが募った弔慰金などを基に日本で勉強しているアジアの留学生を支援するため「李秀賢顕彰奨学会(現・エルエスエイチアジア奨学会)」を設立し、これまで800人以上に奨学金が支給された。
kimchiboxs@yna.co.kr
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