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北朝鮮で「隠れ飢餓」発生か WFP調査員が報告

記事一覧 2019.06.25 21:04

【ソウル聯合ニュース】昨年の食糧事情がここ10年で最も深刻な水準とされる北朝鮮でビタミンやミネラルが不足する「隠れ飢餓」が発生しているもようだ。食糧事情を調査するため先月訪朝した国連世界食糧計画(WFP)の調査員がWFPのウェブサイトで現地の状況を伝えた。

北朝鮮の子ども(WFPのHPより、転載・転用禁止)=(聯合ニュース)

北朝鮮の子ども(WFPのHPより、転載・転用禁止)=(聯合ニュース)

 調査員はフランス、カナダ、中国、ドイツ、アイルランド、イタリア、モルドバ、スペインの専門家で組まれたWFPのメンバーとして、北朝鮮当局の許可を得て、黄海南道など9地域の食糧状況を調査した。 

 このような規模の調査は7年ぶりに行われた。昨年、北朝鮮が干ばつや異常高温、洪水、肥料不足などにより、最悪の作物状況を見せたことを受け、実施された。

 国連食糧農業機関(FAO)とWFPは5月に発表した報告書で、北朝鮮で行った実地調査の結果、北朝鮮の食糧事情がここ10年で最も深刻な水準だと伝えた。

 今回の調査に加わった調査員によると、保育園では暖を取るため一カ所に集められた子どもたちがせき込みながら少量のコメとキムチで飢えをしのいでいたという。2歳の子どもを持つ母親は、ここ1年で主に食べたものはコメとキムチで、タンパク質を唯一摂取できる卵も数えるほどしか食べたことがないと打ち明けた。

 調査員は児童や妊産婦の栄養失調や、隠れ飢餓の懸念を指摘した上で、「人道主義者として望むのは執権者が地政学的なことから離れ、WFPが人道的な作業ができるようにすること」とし、北朝鮮の女性と子どもたちは人道的な援助を受ける権利があると強調した。

yugiri@yna.co.kr

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