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淡々と米朝首脳の対面報道 ハノイで懲り期待値上げたくない?=北朝鮮

記事一覧 2019.07.01 13:46

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信と朝鮮中央放送、労働党機関紙の労働新聞は1日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)とトランプ米大統領が前日に南北軍事境界線にある板門店で会談したことを伝えた。その報道は、会談の内容よりは電撃会談が実現した経緯と両首脳が再会した政治的、外交的意味に重きを置くもので、これまでの会談の報道に比べると控え目のトーンだった。

30日午後、板門店の軍事境界線前に並んで立つトランプ大統領(左)と金委員長=1日、板門店(朝鮮中央通信=聯合ニュース)

 北朝鮮メディアは両首脳が「単独歓談と会談」をしたと伝えた。会談の内容には具体的に言及せず、「今後も緊密に連携していき、朝鮮半島非核化と朝米(米朝)関係で突破口を開くための生産的な対話を再開し、積極的に推進していくことで合意した」と報じた。また、両首脳が「朝鮮半島の緊張状態を緩和し、朝米両国間の芳しくない関係を終わらせて劇的に転換するための問題と、これを解決する上で邪魔になる互いの懸念事項、関心ある問題などに対し説明し、全面的に理解と共感を示した」とした。

 両首脳は報道陣に公開された歓談のほかに、53分間の実質的な会談をしたが、報道は比較的短く、淡々としたものだった。前の2回の首脳会談に比べるとかなり簡潔だ。

 今回の会談が急きょ実現した上、対話再開のほかに具体的な合意がない点を考慮したとみられる。米朝の非核化交渉は長期的な取り組みにもかかわらず成果を急いだために、2月末にベトナム・ハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談は物別れに終わった。北朝鮮メディアはこの時、異例にも金委員長が現地に到着する前に北朝鮮を出発したことを報じ、両国首脳の発言も具体的に伝えていた。会談への期待値を上げておきながら合意なく終わり、そのショックと後遺症をいまだ引きずっているとの見方もある。

 北朝鮮メディアは今回、会談内容への言及を控える代わりに、トランプ氏の提案で会談が実現するまでの過程を紹介し、35枚という写真と共に、金委員長とトランプ氏の「格別な親交・信頼」を際立たせた。 

30日午後、南北軍事境界線を挟み握手を交わすトランプ大統領(右)と金委員長=1日、板門店(朝鮮中央通信=聯合ニュース)

 トランプ氏が訪韓を機に金委員長に会いたいとの意向を伝達し、金委員長が応じたことで、「1953年の(朝鮮戦争の)休戦協定から66年を経て、朝米の最高首脳が分断の象徴だった板門店で握手を交わすという驚くべき現実が起こった」と伝えた。また、金委員長がトランプ氏を板門店北側エリアの板門閣前まで案内して再び握手したとしながら、「米国の現職大統領が史上初めて軍事境界線を越えてわが領土を踏んだ歴史的な瞬間が記録された」と意義を強調した。 

 南北と米の3首脳が初めて同時に対面したことも「歴史的な場面」とし、「和解と平和の新たな歴史が始まったことを示した」と評価した。

30日午後、板門店で手を取り合う韓国の文在寅大統領(右)と金委員長(左)、それを見守るトランプ大統領(中央)=1日、板門店(朝鮮中央通信=聯合ニュース)

 唯一紹介した金委員長の発言は、「素晴らしい親交関係があったからこそ、たった1日できょうのような劇的な対面を実現することでできた。今後もトランプ大統領との素晴らしい関係は他の人が予想できない良い結果を生み出し、立ちはだかる難関と障害を乗り越える神秘的な力として作用するだろう」という、トランプ氏との信頼関係を強調するものだった。金委員長が米大統領と同等な立場で会うだけでなく、格別な親交と信頼があることを強調することで、金委員長の政治的な威信をほめたたえたと見なせる。

 併せて、北朝鮮が米国との非核化交渉に復帰する名目を北朝鮮住民に周知したといえる。金委員長は2回目会談後の4月の施政演説で、米国に対し年末を期限に態度転換を求めている。この日板門店でトランプ氏と顔を合わせることで米朝対話の再開に向けた名分ができたことになる。

30日午後、板門店の韓国側施設で握手するトランプ大統領(右)と金委員長=1日、板門店(朝鮮中央通信=聯合ニュース)

mgk1202@yna.co.kr

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