北朝鮮が短距離ミサイル2発発射 1発は430キロ飛行=韓国軍
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2019.07.25 11:29
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部の関係者は25日、北朝鮮が同日午前5時34分と同57分ごろに東部の江原道・元山から東側の海に向けて発射した飛翔体2発について、いずれも短距離ミサイルだったとの見解を示した。2発とも高度約50キロまで上昇して海上に落下したようだとし、1発目の飛行距離は430キロ、2発目は米国の分析の結果、1発目よりも射程が長いと説明した。
北朝鮮はミサイル2発の発射に移動式発射車両を用いたとされる。
軍の専門家は「今回の短距離ミサイルも新型ミサイルと推定している」とし、正確な仕様を韓米が共同で分析中だと伝えた。一部の専門家は「短距離弾道ミサイル」だった可能性を指摘している。
専門家らは、北朝鮮が5月4日と9日にロシア製弾道ミサイル「イスカンデル」に似ていると指摘されるミサイルを2度発射して以降、このミサイルの性能改良を続けてきたことから、同じ機種を発射したと推定している。
北朝鮮は5月9日午後に短距離ミサイル2発を発射し、分析によると1発目は約420キロ、2発目は約270キロ飛行した。北朝鮮が今回発射した2発も、5月9日に発射した1発目と似た飛行パターンを見せたという。
5月に発射されたミサイルと同じかどうかについて、合同参謀本部の関係者は「似ていると評価するにはさらに分析が必要だ。5月に発射された新型短距離ミサイルに対しても分析することが多く、まだ分析中だ」と述べた。
北朝鮮は、来月5日から実施される韓米両軍の合同演習への反発を示し、非核化を巡る米朝実務交渉を前に揺さぶりをかける狙いから、短距離ミサイル発射という「低強度」の挑発に踏み切ったと分析される。北朝鮮のミサイルによる挑発は5月9日以来。
tnak51@yna.co.kr