6月の経常黒字63.8億ドル 上半期は7年ぶり低水準=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が6日発表した国際収支(速報値)によると、6月の経常収支は63億8000万ドル(約6740億円)の黒字だった。前年同月から10億8000万ドル減少した。上半期(1~6月)の経常黒字も217億7000万ドルと前年同期比71億3000万ドル減少し、半期ベースでは欧州債務危機のあおりを受けた2012年上半期以来、7年ぶりの低水準となった。
6月の経常黒字が前年同月を下回ったのは、モノの取引(輸出入)で発生する商品収支(貿易収支に相当)の黒字が縮小したため。前年同月の95億4000万ドルから62億7000万ドルに大きく減った。輸出額が前年同月比15.9%減の439億9000万ドル、輸入額が11.8%減の377億2000万ドルだった。輸入以上に輸出の減少率が大きく、商品収支が悪化した。
韓国銀行は「米中貿易摩擦の長期化、半導体と石油類の単価下落、対中輸出の不振が輸出減少の背景」と説明した。輸入はエネルギー類価格の弱含みや、半導体製造装置などの機械類、自動車をはじめとする消費財の輸入減が響いたという。
上半期の経常黒字が低水準にとどまったのも、輸出減少の影響が大きい。輸出はここ7カ月連続で前年同月比減少している。上半期の累計も2777億2000万ドルと前年同期比9.8%減り、2年半ぶりのマイナスに転落した。
一方、6月のサービス収支は20億9000万ドルの赤字だったが、前年同月に比べると縮小した。上半期も123億5000万ドルの赤字ながら、16年下半期以来の小ささだった。韓国銀行は「中国人と日本人を中心に外国人入国者の増加が続く半面、韓国人の出国者増加率と旅行消費が鈍化した」と説明した。
給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支(第1次所得収支)は、6月に黒字が拡大し27億7000万ドルだった。経常移転収支(第2次所得収支)は5億7000万ドルの赤字。
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