北朝鮮外相 米国に警告=「制裁で立ち向かうなら誤算」
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2019.08.23 10:44
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相は23日、「われわれは対話にも対決にも準備ができている」として、「米国が対決的な姿勢を捨てず、制裁でわれわれに立ち向かおうとするなら誤算」と表明する談話を出した。朝鮮中央通信が伝えた。
李氏はポンペオ米国務長官が米メディアと行ったインタビューで北朝鮮に対する制裁を維持する意向を示したことを取り上げ、「やはりポンペオは米国外交の毒草」と非難。「理性的な思考や合理的な判断力が欠如しており、朝米(米朝)交渉の前途に影ばかりを落とす邪魔者」として、「米国の現在の対外政策より今後の大きな『政治的な抱負』を実現することに関心を置いているのに違いない」と主張した。
また、「まだ米国が制裁ですべてを成し遂げられるという荒唐無稽な夢を見ているならば、放っておくかその夢を壊すしかない」として、「それならばわれわれは米国の最も大きな『脅威』として長く残り、米国にとって非核化のため自分がやるべきことが何なのかを必ず気付かせる」と警告した。
ポンペオ氏はインタビューで、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が非核化を履行することに依然として期待を持っているとしながらも、「そうしない場合、われわれは史上最も強力な制裁を維持し、金委員長と北朝鮮の指導者たちを説得するため引き続き努力する」と述べていた。
北朝鮮が米当局者の発言に対し、外相談話を出すのは異例。これまでは外務省の米国担当局長や報道官の談話などを発表してきた。
kimchiboxs@yna.co.kr