サムスントップの差し戻し審 きょう初公判
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2019.10.25 06:00
【ソウル聯合ニュース】韓国前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告と長年の知人、崔順実(チェ・スンシル)被告への贈賄罪などに問われたサムスングループ経営トップのサムスン電子副会長、李在鎔(イ・ジェヨン)被告の差し戻し審の初公判が25日、ソウル高裁で開かれる。
裁判には李被告も出廷する予定だ。李被告が出廷するのは、昨年2月5日に開かれた二審の判決公判で、懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決を受けて以来となる。
差し戻し審では量刑が重くなるとみられており、李被告が再び収監される可能性もある。
韓国大法院(最高裁)は8月29日、サムスンが朴政権の「陰の実力者」だった崔被告に対し、崔被告の娘のための乗馬用の馬の購入費34億ウォン(約3億1500万円)と冬季スポーツ英才センターへの支援金16億ウォンを提供したことを無罪とみなした二審判決を破棄し、審理を高裁に差し戻した。
二審では崔被告の娘に対する乗馬支援の名目で使われた36億ウォンのみを賄賂とみなし、50億ウォン相当については無罪とした。二審で賄賂とみなされた36億ウォンに、50億ウォンが加わることで、差し戻し審では量刑が重くなる可能性が高いとみられている。
ただ50億ウォン相当が賄賂に当たらないとみなす大法院判事もいたことから、李被告側はこれを土台に無罪を主張するものとみられる。
また大法院は、同じく朴被告らへの贈賄罪などに問われた韓国ロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)会長(64)に対し、懲役2年6カ月、執行猶予4年の二審判決を支持する判決を上告審で出しており、李被告側は辛氏が供与した賄賂の額が70億ウォンだったことから、執行猶予付きの判決を求めるものとみられる。
yugiri@yna.co.kr
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