運命の差し戻し審 サムスントップ出廷=韓国
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2019.10.25 10:27
【ソウル聯合ニュース】韓国前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告と長年の知人、崔順実(チェ・スンシル)被告への贈賄罪などに問われたサムスングループ経営トップのサムスン電子副会長、李在鎔(イ・ジェヨン)被告(51)が25日午前、差し戻し審の初公判に出席するため、ソウル高裁に入った。大法院(最高裁)は8月29日、サムスンが朴政権の「陰の実力者」だった崔被告に対し、崔被告の娘のための乗馬用の馬の購入費34億ウォン(約3億1400万円)と冬季スポーツ英才センターへの支援金16億ウォンを提供したことを無罪とみなした二審判決を破棄し、審理を高裁に差し戻した。差し戻し審では量刑が重くなるとみられており、李被告が再び収監される可能性もある。
李被告は裁判所の前で待ち構える報道陣に「多くの方々にご心配をかけ申し訳ない」とだけ述べた。李被告が出廷するのは、昨年2月5日に開かれた二審の判決公判で、懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決を受けて以来となる。
一審で同被告は懲役5年の実刑判決を言い渡され、身柄を拘束された。二審で高裁は崔被告の娘に対する乗馬支援の名目で使われた36億ウォンのみを賄賂とみなし、50億ウォン相当については無罪としたため執行猶予付き有罪となった同被告は釈放された。今回の差し戻し審では二審で賄賂とみなされた36億ウォンに、50億ウォンが加わることで、量刑が重くなる可能性が高いとみられている。
ただ50億ウォン相当が賄賂に当たらないとみなす大法院判事もいたことから、李被告側はこれを基に無罪を主張するとみられる。
sarangni@yna.co.kr