北朝鮮の「超大型放射砲」連続発射 技術完成度高め韓米に圧力?
記事一覧
2019.11.01 10:46
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が10月31日、今年に入って3回目の「超大型放射砲(多連装ロケット砲)」試射を強行した。新兵器の完成が目的だが、米国に体制保証を求め、圧力をかける狙いもあるとみられる。
北朝鮮は2月末にベトナム・ハノイで開かれた米朝首脳会談が決裂した後、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が4月の施政演説で自衛的な国防力を強化すると宣言。新しい戦術兵器の開発に注力しており、超大型放射砲はその中心となっている。
朝鮮中央通信は1日、「連続射撃体系の完璧さまで検証された」とした上で、「最近開発された戦術誘導兵器とともに朝鮮人民軍の核心兵器になる」と強調していることから試射には成功したようだ。9月10日の2回目の試射では2発のうち1発が内陸に落下し、事実上実験に失敗していた。
北朝鮮は今年に入り、12回にわたって新兵器の試射を実施した。いずれも固体燃料や移動式発射台(TEL)などを使い、機動性や隠密性を大幅に強化したものと推定される。
超大型放射砲は韓国全域を射程に収めており、米国との合同軍事演習を続け、米国の先端軍事装備を導入している韓国への不満と威嚇ともみられる。
kimchiboxs@yna.co.kr