文大統領「自由貿易を守るべき」 ASEAN+3の役割訴え
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2019.11.04 12:35
【バンコク聯合ニュース】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するためタイ・バンコクを訪れている韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日、ASEANプラス3(韓中日)首脳会議に出席した。会議の冒頭、保護主義の風が強まっているとして、「自由貿易の秩序が揺らがないよう守り通さなければならない」と呼び掛けた。
米中貿易摩擦の激化などで世界的に保護主義が高まり、世界経済に悪影響が及んでいる状況を乗り越えていこうと呼び掛ける発言だ。同時に、韓国司法の判断を政治問題へと広げて韓国に経済的な報復措置を取っている日本政府に対する警告のメッセージともいえる。
文大統領は貿易の萎縮による世界各国の成長鈍化に懸念を示し、「縮小均衡に向かおうとする世界経済を、拡大均衡の道へ引き戻さなければならない」と強調。そのためにASEANプラス3が中心的な役割を果たすことの重要性を説いた。
また、ASEAN諸国や韓国、日本など計16国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)に関し、「RCEP妥結は域内の自由な貿易と投資拡大はもちろん、東アジアの平和と共同繁栄にも寄与する」と述べた。
会議には日本の安倍晋三首相も出席した。会議前、韓日首脳は11分間、歓談した。
mgk1202@yna.co.kr