米特別代表が韓国から日本へ 北朝鮮との接触は失敗か
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2019.12.17 18:18
【ソウル聯合ニュース】韓国を訪れていた米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表は17日、3日間の日程を終えて日本に向かった。
ビーガン氏は16日、外交部の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長との会談後の記者会見で、「私たちはここにおり、あなたたちは私たちとどう接触するのかを知っている」と述べ、北朝鮮に会談を提案したが、回答を得ることなく出国したもようだ。
ビーガン氏はこの日午後3時ごろ李氏と共に金浦空港に現れた。北朝鮮からの回答の有無などについて記者団から問われたが応じなかった。
ビーガン氏はこの日午前にハリス駐韓米国大使と面談し、スウェーデン外務省のハシュテッド朝鮮半島特使との昼食会に参加した。ハシュテッド氏は10月にスウェーデン・ストックホルムで開かれた米朝実務協議の仲介役を担ったほか、北朝鮮を随時訪問し、外交当局者と会合している。
ビーガン氏の訪韓は南北軍事境界線がある板門店などで北朝鮮側と接触すれば、朝鮮半島情勢が再び好転するきっかけになるとして注目が集まっていた。
日本に滞在する19日までに北朝鮮が接触に応じなければ、交渉よりも対立を選ぶ意思が強いと受け止められる可能性がある。
ビーガン氏は15日に来韓し、16日に文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談した。また李氏のほか、外交部の趙世暎(チョ・セヨン)第1次官と会談し、金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官との懇談会にも出席した。
日本では外務省の滝崎成樹アジア大洋州局長などと会談する予定だ。
yugiri@yna.co.kr