韓国政府経済見通し 来年の成長率2.4%
【世宗聯合ニュース】韓国政府が来年の自国の経済成長率見通しについて、今年より改善された2.4%を提示した。世界経済の回復により半導体業界の状況も改善されて輸出が増加し、経常収支の黒字幅も小幅拡大すると見通した。就業者の増加は生産可能人口が大幅に減少した影響で今年より小幅減少の25万人と予想したが、人口を反映した就業率は今年より高まると見通した。
政府は19日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領主宰で拡大経済閣僚会議を開き、このような内容の2020年経済見通しを確定した。
政府は今年の実質国内総生産(GDP)が2.0%成長すると予想した。7月に発表した見通しよりも0.4~0.5ポイント下方修正した。
来年のGDPについては2.4%成長すると予想した。直前の見通しより0.2ポイント低くした。
予想通りであれば、韓国経済は2017年3.1%、昨年2.7%、今年2.0%、来年2.4%となり、2%台の成長が3年続くことになる。
企画財政部の金容範(キム・ヨンボム)第1次官は17日に行われた事前会見で、政府の成長率見通しに関連して「来年に向け、投資、消費、財政、輸出など様々な分野で多くの政策プログラムを準備した」とし、「米中の貿易摩擦が第1段階で合意したことで、対外条件改善の流れができ、政策的意思との相乗効果を出せば(2.4%成長は)達成可能だろう」と話した。
韓国経済の成長エンジンである輸出の増加率は来年3.0%と見通した。今年の2桁減からプラス転換することになる。輸入は今年6.4%減少し、来年は2.5%の増加と予想した。
経常収支は今年580億ドル(約6兆3500億円)の黒字で来年は小幅増加の595億ドルと見通した。
来年の就業者の増加幅は25万人と見通した。今年の28万人より3万人少ない。ただ生産年齢人口(15~64歳)の就業率は今年(66.8%)より改善した67.1%と見通した。失業率も今年(3.8%)より低い3.7%と予想した。
企画財政部の李億遠(イ・オクウォン)経済政策局長は「景気が良くなるのに就業者の増加幅が鈍るのは、15~64歳の生産年齢人口の減少幅が今年の5万6000人から来年23万1000人に拡大する異例の人口要因が作用するため」とし、人口の変化を反映した就業率は改善されると説明した。
来年の名目成長率は今年(1.2%)より高い3.4%と見通した。
yugiri@yna.co.kr