金正恩氏の誕生日は「平日」扱い 北朝鮮の来年カレンダー
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2019.12.19 11:49
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の外国文出版社が製作した2020年のカレンダーで、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の誕生日である1月8日がこれまでと同様、祝日ではなく平日扱いとなっていることが19日、分かった。カレンダーは聯合ニュースが入手した。
北朝鮮では金委員長の父の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日(2月16日)が「光明星節」、祖父の故金日成(キム・イルソン)主席の誕生日(4月15日)が「太陽節」と定められ、民族最大の名節(祝日)と位置付けられている。
北朝鮮は今年4月と8月に憲法を改正し、金正恩委員長の国家元首としての地位を明確にして法的権限を拡大した。地位の強化にもかかわらず誕生日を平日扱いとしているのは、過去の最高指導者に対する礼遇と受け止められる。カレンダーの表紙には「偉大な金日成同志と金正日同志は永遠にわれわれとともにいらっしゃる」という文言があるだけで、金正恩委員長に関する説明はない。
日曜日などを含めた北朝鮮の20年の休日は66日。振り替え休日の制度がなく、韓国に比べて秋夕(中秋節)の連休が比較的短いのが特徴だ。
金総書記、金主席の誕生日のほか、元日の1月1日、旧正月の1月25日、朝鮮人民軍創建日の2月8日、労働節(メーデー)の5月1日などが祝日扱いとなっている。
8月は韓国の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)と同じ15日を「祖国解放の日」として記念する。25日は金正日総書記が軍優先の政治指導を開始したとされる記念日「先軍節」に定められている。9月9日の北朝鮮の政権樹立記念日、10月1日の秋夕、10月10日の朝鮮労働党創建日なども祝日となっている。
tnak51@yna.co.kr