文大統領 新年初視察はエコカー輸出港=経済飛躍へ強い意志
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2020.01.03 13:38
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は3日、ソウル近郊の京畿道・平沢港を訪れ、今年最初に輸出される起亜自動車の電気自動車(EV)「ニロ」をはじめとするエコカー468台を載せた自動車運搬船の出港に立ち会った。
文大統領が新年最初の視察先にエコカーの輸出現場を選んだのは、5年の任期を折り返して、輸出構造の改革などに拍車をかけ、経済分野で国民が体感できる成果を上げるとの意志を強調したものとみられる。
青瓦台(大統領府)は報道資料で「2020年は輸出のプラス転換により経済を飛躍させるという意志と、最近輸出が急増しているエコカーの事例を拡散し、韓国の輸出構造を革新するという政策意志を表明した」とし、韓国を10年以内に世界4位の輸出大国に発展させるとの目標を示した。
青瓦台の関係者は、平沢の港は中国向けの輸出と東南アジア諸国との貿易基地の役割を担う場所であり、大陸と海洋をつなぐ懸け橋になる国として飛躍するという意味を込めたと説明した。
起亜自動車の朴旱雨(パク・ハンウ)社長は、自動車の輸出状況を報告し「昨年の韓国の電気自動車輸出は18年に比べ2倍、燃料電池車(FCV)は3倍以上に増加するなど、高付加価値自動車の輸出市場の成長が加速化している」と強調。「世界最高レベルの技術力を保有する韓国の電気自動車・燃料電池車が輸出市場で第2の半導体として成長できるように最善を尽くす」と述べた。
「ニロ」は韓国が最も多く輸出するエコカーとして、欧州・米国など世界60カ国・地域で販売されている。
ynhrm@yna.co.kr