財界新年会に1千人超出席 首相や閣僚も=韓国
【ソウル聯合ニュース】大韓商工会議所が3日、ソウルの総合展示場・COEXの宴会場で「経済界新年あいさつ会」を開催し、財界や政界、官界、労働界など各界から1300人余りが出席した。
財界は内外の不確実性が高まっているなか、危機克服へ決意を新たにした。
大韓商工会議所の朴容晩(パク・ヨンマン)会頭はあいさつで、今年の優先課題として民間の活力回復を挙げ、「国外へは輸出の道を、国内へは投資の道を開くべきだが、海外の列強同士による覇権争いなどにより、今年も『狭い輸出の道』を見込む人が多い。鍵は韓国経済のシステムを画期的に変え、企業の自発的な投資需要を創出することにかかっている」と述べた。
また「産業が定着する過程で既得権が堅固になり、新産業に対してはリスクを根本から封じるレベルまで法と制度が設計され、事業を始めることさえ難しくしているのではないか、振り返る必要がある」と指摘。その上で、「産業に対する根本を変えるレベルの大々的な意識転換と法制度の改革が必要だ」と強調した。
朴氏は、政府が先月発表した「2020年経済政策方向」に構造改革のための課題が多く盛り込まれていることは喜ばしいとし、新産業と経済活力に関する政策、立法を政府と国会に要請した。
新年あいさつ会には政府から李洛淵(イ・ナクヨン)首相、洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官、成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源部長官らが出席した。
財界からは尹富根(ユン・ブグン)サムスン電子副会長、権暎寿(クォン・ヨンス)LG副会長、黄ガッ圭(ファン・ガッキュ)ロッテ持ち株副会長、玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代グループ会長、孔泳云(コン・ヨンウン)現代自動車社長、張東鉉(チャン・ドンヒョン)SK社長らが顔をそろえた。政界からは与党「共に民主党」と最大野党「自由韓国党」の代表らが出席した。
大韓商工会議所主催の新年あいさつ会は1962年に始まった財界最大の新年行事。だが、その威信は以前ほどではないとも言われる。今年は大手財閥のトップがこぞって欠席した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は就任後、一度も出席していない。
ただ、文大統領は今年は2日に政府主催の新年合同あいさつ会を大韓商工会議所で開き、大手財閥のトップを招待。財界との意思疎通を図り、経済活力を高めていく姿勢を示した。
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