駐韓米大使の南北関係「速度調節」発言 韓国政府が不快感
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2020.01.08 13:40
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は8日、北朝鮮との協力促進を強調した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の新年演説に対し、米国のハリス駐韓大使が南北関係の進展は北朝鮮非核化の速度に合わせるべきだと「速度調節」の必要性を指摘したことを巡り、遠回しに不快感を示した。
統一部の李相旻(イ・サンミン)報道官は定例会見で、ハリス氏の発言に対する政府の立場を問われ、政府は北朝鮮核問題の解決を目指し、国連安全保障理事会の制裁決議の履行などで国際社会と協力していくと説明した。その一方で、「韓国が朝鮮半島問題の当事者であるだけに、南北関係においては身動きの幅を広げながら、われわれが独自にできることはできる限り進展させていくという立場だ」と強調した。
文大統領は7日の新年演説で南北協力の強化を強調し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の訪韓推進、南北軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産への共同登録などに意欲を示した。
ハリス氏は同じ日の夜に放送されたKBSのインタビューで、こうした文大統領の対北朝鮮政策構想を巡り「われわれは南北関係の成功、進展と合わせて非核化に向けた進展を見たい。それが重要だ」と指摘した。
tnak51@yna.co.kr