現代自動車 韓国内の全ラインを一時停止=新型肺炎で部品入らず
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2020.02.04 14:59
【蔚山聯合ニュース】新型コロナウイルスによる肺炎の影響で中国からの部品供給が止まり、韓国・現代自動車が国内の全ての生産ラインを一時停止する。
同社の労使は4日に協議を開き、各工場・各ラインの休業計画に合意した。
南東部・蔚山にある五つの工場は順次休業に入り、7日には全工場で生産が停止する。
高級車ブランド「ジェネシス」の車両を生産する蔚山第5工場の2ラインのうち、一つは同日午前にすでに停止。午後から正式に休業に入る。
また、小型トラック「ポーター」を生産する第4工場の1ラインは同日午後から、小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「コナ」などを生産する第1工場は5日からそれぞれ休業に入る。
南西部の全州工場、中部の牙山工場もそれぞれ6日、7日から休業する。
労使は休業期間を今月10日または11日までと見込んでいる。
同社をはじめとする韓国の完成車メーカーは自動車用組み電線(ワイヤーハーネス)の在庫が底をつき、生産停止に追い込まれている。
ワイヤーハーネスは自動車組み立ての初期工程で取り付けられる部品で、車種やモデルごとに種類が異なり管理が難しいことから、工場は通常、大量の在庫を持たない。
現代は「新型コロナウイルス(の拡散)で中国の地方政府が春節(旧正月)連休を9日まで延長し、ワイヤーハーネスを生産する韓国メーカーの中国工場の操業が止まったため、休業することにした」と説明している。
tnak51@yna.co.kr