新型肺炎の検査能力 1日2千件に拡大へ=韓国
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2020.02.05 15:06
【ソウル聯合ニュース】中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が拡大する中、韓国で7日から約50の民間医療機関でもウイルスの感染有無が6時間以内に確認できるようになることが、5日分かった。
保健福祉部の中央対策本部によると、1回の検査で6時間以内に結果が確認できる「リアルタイムPCR法」の検査は、疾病管理本部(国立仁川空港検疫所を含む)と全国18カ所の保健環境研究院のみで行われており、1日に処理できる検査件数は約160件にとどまっている。
そのため、保健当局は国内の試薬メーカーが開発したリアルタイムPCR法の診断キットについて、緊急使用の承認を経て約50カ所の民間医療機関に優先供給。7日から新型コロナウイルスの感染が疑われる患者や、医師が必要だと認めた患者の診断に投入することを決めた。
保健当局は、これにより国内で1日に検査できる件数は約2000件程度に増えるとみている。
しかし、日本、シンガポールなど中国以外の地域に渡航した韓国人の中からも患者が発生するなど新型コロナウイルスの拡散速度が増しており、保健当局は需要を満たすには依然として不足していると懸念する。
中央対策本部の金剛立(キム・ガンリプ)副本部長(保健福祉部次官)は5日の会見で、「検査能力が向上しても処理できるのは1日約2000件程度と判断され、全ての検査に対する需要を満たすには限界がある」としながら「もう少し効果的な防疫網を構築するために検査件数をどこに集中させるか、検査の優先順位をどこに置くかなどを検討している」と述べた。
ynhrm@yna.co.kr
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