集団感染発生の宗教施設などへの対応徹底を 緊急報告受け文大統領
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2020.02.21 14:41
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は21日、青瓦台(大統領府)で丁世均(チョン・セギュン)首相から新型コロナウイルスへの対応に関する緊急報告を受けた。青瓦台によると、文大統領は多数の感染者が出ている新興宗教団体「新天地イエス教会」の南東部・大邱の教会と慶尚北道の清道デナム病院に言及し、「(この2カ所での)礼拝と葬儀の参列者に対する徹底した調査が必要だ」と述べた。
新天地の大邱教会と清道デナム病院では、前日の20日までに計58人の感染者が発生した。
先月31日から今月2日にかけては新天地の教祖の兄の葬儀がデナム病院で営まれ、少なくない信者が参列したとされる。強い感染力を持つ「スーパースプレッダー」とみられている韓国で31人目の感染者も、この葬儀場を訪れた可能性が取り沙汰されている。
この状況を受け、文大統領はこの教会と病院に対する迅速かつ徹底した対応を取り、被害を最小化すべきとの認識を強調した形だ。
一方の丁首相は、大邱と慶尚北道を「感染症特別管理地域」に指定し、防疫対策を集中的に実施する計画などを報告した。
この日午前9時の時点で、韓国国内での感染者数は計156人となっている。
tnak51@yna.co.kr
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