全国的な拡大を懸念 大邱の4週間以内の沈静化目指す=韓国
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2020.02.24 15:06
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスに関する韓国政府の中央対策本部の副本部長を務める金剛立(キム・ガンリプ)保健福祉部次官は24日の会見で、「(感染者が急増している南東部の)大邱で感染者の発生規模が大きく、この地域での拡大を効果的に防げなければ今後、全国的な拡大に発展する可能性が高い」として、「地域(市中)感染が拡大し、全国への拡大が極めて懸念される段階」との認識を示した。
また、「大邱で可能であれば4週間以内に(状況を)安定化させる」との目標を提示。今後2週間、新型コロナウイルスの初期症状と似ているせきなどの症状がある市民全員を対象にウイルス検査を実施する方針を明らかにした。感染者を早期に発見する狙いで、対象者は約2万8000人と推定されるという。
24日午前時点の韓国での感染者数は763人で、死者は7人となっている。大邱にある新興宗教「新天地イエス教会」の施設で礼拝に参加した信者らを中心に感染が広がっている。
政界や医療界からはさらなる感染拡大を防ぐため、中国人の入国禁止措置が必要との声が出ているが、政府は現在の水準を維持する方針を示した。外交問題などを考慮した判断とみられる。韓国政府は過去2週間以内に中国・湖北省を訪問した外国人の入国を禁止するなどの措置を取っている。
kimchiboxs@yna.co.kr
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