韓国からの入国制限拡大 焦り募らせる海外留学生ら
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2020.03.02 09:13
【ソウル聯合ニュース】大阪芸術大に留学している韓国人留学生は4月の新学期開始を前に、3月の1カ月間は慶尚北道・聞慶にいる家族と共に過ごす予定だったが、計画を取り消した。新型コロナウイルスの感染拡大により、日本政府が集団感染が起きた大邱と慶尚北道・清道に滞在歴のある人の入国拒否を決め、措置の対象が慶尚北道の別の地域に広がる懸念があるためだ。
韓国からの入国者を制限する国・地域が増えている。休み期間中、家族や友人に会うため帰国する予定だった留学生らは焦りを募らせている。
韓国外交部によると、1日午後7時時点で韓国からの入国を禁止したり検疫強化などの措置を取ったりしている国・地域は81となっている。前日比で5カ国が増えた。外交部が韓国からの入国を制限する国・地域を正式に発表しはじめた先月23日は13カ国・地域にすぎなかったが、1週間で約6倍に増えた。
このため、入学式や卒業式などに家族が参加できないケースも生じている。5月に米国で大学を卒業する予定の韓国人留学生は「卒業式のため、両親と祖母が初めて米国に来る予定だったが、電話で来ないよう伝えた。首を長くして待ってきたが、本当に残念だ」と語った。
政府の措置とは関係なく、大学が自主的に韓国への渡航を禁止する例もある。米ハーバード大は学生と職員に対し、韓国や中国への旅行を禁止するとしたメールを送った。
kimchiboxs@yna.co.kr
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