北朝鮮の発射受け緊急閣僚会議開催 「強い懸念」表明=韓国大統領府
記事一覧
2020.03.02 15:35
【ソウル聯合ニュース】韓国の青瓦台(大統領府)は2日、北朝鮮が未詳の飛翔(ひしょう)体2発を発射したことを受け、同日午後に鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長主宰の緊急関係閣僚会議を行った。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が日本による植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動「三・一運動」の記念式典で行った演説で新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、「北とも保健分野の共同協力を願う」と呼びかけた翌日に北朝鮮が挑発行為を再開したことに注目し、細かな状況分析が必要との声が出そうだ。
会議はテレビ電話で行われた。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官や徐薫(ソ・フン)国家情報院長らが参加した。
青瓦台は会議後、「北が短距離飛翔体を発射し、2月28日に続き合同打撃訓練を実施した背景と意図を分析するとともに、朝鮮半島を取り巻く全般的な軍事安保状況を点検した」と明らかにした。
また、出席者らは北朝鮮が約3カ月ぶりに短距離飛翔体の発射を再開し、元山一帯で合同打撃訓練を続けて軍事的な緊張を招く行動を取ったことに強い懸念を表明したという。
韓国軍合同参謀本部は同日、北朝鮮が東部の元山付近から朝鮮半島東の東海上に未詳の飛翔体2発を発射したと発表した。
北朝鮮が飛翔体を発射するのは今年に入って初めてで、昨年11月28日以来となる。
kimchiboxs@yna.co.kr