けん引役は「新韓流」 文化・観光・スポーツ産業支援を強化=韓国政府
【ソウル聯合ニュース】韓国政府の今年の文化政策は、世界中に広がる韓流の経済波及効果を高めて韓国経済に活力を吹き込み、国民がより豊かに文化を享受することに焦点を当てる。新型コロナウイルスの感染が広がる中、コンテンツや観光、スポーツ産業の成長が止まることがないよう、持続的な支援に総力を挙げる構えだ。文化体育観光部が5日、「文化により幸せな国民、新韓流が導く文化経済」をビジョンに、2020年の業務計画を発表した。
政府は文化産業で経済の活性化を図る。コンテンツを有望産業と見なし、業界の課題である資金難を解消するために資金支援、投資を進め、韓国のコンテンツの海外進出も促す。観光産業については、新型肺炎問題が沈静化するタイミングに合わせて大々的な活性化策を打ち出す。観光客誘致に向け、地方の観光拠点の拡充や入出国・交通上の問題の改善、観光商品の開発に取り組む計画。スポーツ産業では関連企業への融資を拡大する一方、スポーツ施設や教育体系を拡充する。
また、韓流を通じて国力の伸長を目指す。韓流をモチーフに中小企業の商品開発を本格化して輸出を拡大したり、韓流コンテンツや韓国の料理、美容を紹介する展示会を海外で催したりするほか、韓国で「Kカルチャーフェスティバル」を開催して海外客を誘致するなど、韓流で関連産業の成長をけん引したい考え。eスポーツ、伝統文化、芸術、テコンドーなどのスポーツへも韓流の裾野を広げていく。政府は先ごろ立ち上げた「韓流協力委員会」を中心に、関係官庁間の調整を図り、韓流政策を取りまとめる。
国民の余暇・文化活動を積極的に支援し、「国民観光商品券」の支給や宿泊費の所得控除導入などで国内旅行の活性化を促す。文化、芸術、スポーツ、観光の発展に向けた環境整備にも力を注ぐ計画だ。
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