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韓国政府 「マスクの再利用」を改めて勧告=WHO方針と真逆

記事一覧 2020.03.05 16:30

【世宗聯合ニュース】新型コロナウイルスの感染拡大によりマスクの品薄状態が続く中、韓国政府は5日の臨時閣議で「マスク需給安定化対策」を確定し、使い捨てマスクの再利用とコットンマスクの利用を改めて勧告した。

ソウル市内のスーパーでマスクを求めて列を作る人々=5日、ソウル(聯合ニュース)

ソウル市内のスーパーでマスクを求めて列を作る人々=5日、ソウル(聯合ニュース)

 政府は、マスクに使われるフィルターの効果が維持され、明らかな汚染がない場合には使い捨てマスクを連続使用することができると説明した。

 これに先立ち、食品医薬品安全処が発表したマスク使用の改正指針でも、汚染の懸念が少ない場所で一時的に使用したマスクは再利用できるとしている。ただ、再利用するのは同一人物でなければならず、一度使用したマスクはドライヤーでの乾燥やアルコール消毒、洗濯はせず、風通しの良い場所に干した後に再利用するよう呼び掛けている。

 政府は、静電気フィルターを装着したコットンマスクを使用することも新型コロナウイルスの感染予防に寄与すると説明した。

 一方、こうした内容は世界保健機関(WHO)の方針とは異なるため、論争を呼ぶことが予想される。

 WHOはホームページで「マスクが濡れたらすぐに取り替え、使い捨てマスクを再利用してはならない」と強調した。

 また、新型コロナウイルスの感染が疑われる症状があるか、そうした人を看病する場合以外はマスクを使用する必要はないが、感染が疑われる人と同じ部屋にいる時には常にマスクをするよう求めている。

 韓国では新型コロナウイルスの感染者数が5300人を超え、人口が集中する首都圏などでは地下鉄、エレベーターなど閉鎖空間を利用することが多いため、マスクの需要が増加している。

 今回の対策で、政府はマスク生産量のうち公的義務供給の割合を50%から80%に引き上げ、それ以外のマスクについても特定の企業や団体が買い占めることがないよう要請した。

 政府は「マスクの生産能力と国民の需要の隔たりを縮めるには、合理的で相互に配慮した消費が必要だ」と説明した。

ynhrm@yna.co.kr

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