今週イランへチャーター機派遣 約80人帰国へ=韓国政府
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2020.03.09 16:43
【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部高官は9日、新型コロナウイルスの感染が拡大しているイランに滞在する国民を帰国させるため、今週中にチャーター機を派遣する方針を明らかにした。
同部によると、約80人が帰国の意思を表明したという。韓国政府はチャーター機に二重国籍者やイラン国籍の家族も搭乗できるよう、イラン当局と協議している。
韓国に帰国すれば臨時施設で1~2日間新型コロナウイルスの検査を受け、陰性が確認されれば自宅で隔離生活を送る。イランは中国・武漢のようには状況が悪くないため、政府が指定する施設での隔離は求めない方針だ。
韓国政府は新型コロナウイルスの感染が急速に広がっているイタリアの状況も注視している。イタリア政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、北部の広範囲で移動制限を始めた。対象地域には韓国人約2200人が滞在しているとされている。同高官はイタリアへのチャーター機の派遣に関しては「現地の状況を見極めながら検討する」として、「中国、日本に加え、特別入国手続きの適用が必要かを検討していく」と述べた。
一方、新型コロナウイルスを巡り、9日午前7時時点で海外の施設に隔離されている韓国人は1643人で、主に中国(1149人)やベトナム(451人)で隔離措置を受けている。施設で隔離後に自宅隔離に移ったか隔離が解除された韓国人は約2800人となっている。
kimchiboxs@yna.co.kr
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