韓国政府 新規感染者減少も「社会的距離の確保は維持すべき」
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2020.03.16 15:09
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は16日、新型コロナウイルスへの対応を巡り、新規感染者は減少傾向にあるものの、他人との接触機会を減らすなど、社会的距離の確保などの方針は緩和する段階ではないとの見解を強調した。
また新型コロナウイルスの世界的な大流行(パンデミック)が始まったとみなし、海外の状況を綿密に分析しながら、このような方針を緩和すべきかなどを協議すると説明した。
韓国政府の中央災難(災害)安全対策本部の金剛立(キム・ガンリプ)第1総括調整官(保健福祉部次官)が16日の会見で述べた。
金氏は「社会的距離の確保を通じ、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止める努力が必要だが、これによって国民の不便な生活が長く続いており、社会的・経済的に望ましくない状況が重なっていくのは非常に残念だ」と話した。
また、「大邱市や慶尚北道地域で発生した特定の宗教集団による集団感染以外にも全国で散発的な集団感染が続いており、海外でも懸念される状況が展開している」とし、「防疫当局は新型コロナウイルスの世界的な大流行がすでに本格化しているのではないかと認識している」と説明した。
その上で、このような状況では社会的距離の確保が不可欠であり、経済的な損失などのデメリットはあるが、方針を維持せざるを得ないと話した。
yugiri@yna.co.kr
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