今年の成長率見通しを下方修正 世界経済の低迷懸念=韓国中銀総裁
記事一覧
2020.03.16 20:49
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は16日の会見で、2020年の韓国の実質経済成長率について、当初予測していた2.1%に達しないとの見通しを示し、「その数字が具体的にどれくらいになるのかの見通しは現時点では可能ではなく、意味もない」と述べた。
李氏はこの日、臨時の金融通貨委員会を主宰。政策金利を年1.25%から過去最低の0.75%に0.5%引き下げた。委員会終了後に行われた会見はインターネットを通じて生中継された。
李氏は成長率の見通しについて、世界における新型コロナウイルスの収束が前提であるため、現時点では具体的な数値を提示するのは不可能とし、「前回よりも下方リスクがはるかに大きくなった」と説明した。
韓国銀行は先月27日、今年の成長率見通しを2.3%から2.1%に引き下げた。
また、政策金利を引き下げた理由については、「新型コロナウイルスの拡散速度が予想よりもはやく、また、より多くの地域で感染が拡大し、世界経済が低迷する可能性が非常に大きくなった状況」と指摘。小規模な自営業者や中小企業の借り入れコストを可能な限り大幅に下げる必要があると考え、積極的に対応したと説明した。
利下げによるウォン安や外国資本の流出などの懸念が高まる可能性について、米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅な利下げを行ったため、影響は限定的であるとの見方を示した。
yugiri@yna.co.kr