サムスン電子が株主総会 大型投資継続へ=社外での開催は初
記事一覧
2020.03.18 11:26
【水原聯合ニュース】韓国のサムスン電子は18日、ソウル近郊の京畿道水原市内のコンベンションセンターで定時株主総会を開き、システムLSI(大規模集積回路)事業の投資計画などを説明した。同社関連施設外で株主総会を開催するのは初めて。また、電子投票制も導入した。
新型コロナウイルス感染が拡大する中での大規模行事とあって会場内外には緊張感が漂ったが、出席する株主は昨年より大幅に減り、特に混乱はなかった。出席者にはマスク着用や手の消毒、検温、間隔を開けた着席などの感染防止策が取られた。
株主総会は半導体・ディスプレー事業を統括するデバイスソリューション(DS)、消費者家電(CE)、スマートフォン事業を中心とするIT・モバイル(IM)の各部門の営業報告に続き、財務諸表の承認、社内取締役の選任などの順で進んだ。
あいさつに立った金奇南(キム・ギナム)代表取締役副会長は「事業の競争力強化と株主重視の経営により、2019年の1年間に株価が44%上昇した」と評価した上で、今後も企業価値を高めて株主価値の向上に努めていくと述べた。
投資については「システムLSIは2030年までに研究開発(R&D)と生産設備に133兆ウォン(約11兆5000億円)を投資する計画だ。量子ドットディスプレー事業に本格的に取り組み、2025年までで13兆ウォンの投資を予定している」と明らかにした。
また、新型コロナウイルス感染が世界的に広がっていることに関し、「グローバル供給網のリスクが最小限にとどまるよう、体系的に、先手を打って対応している」と説明した。
mgk1202@yna.co.kr