韓国が政策金利年0.75%に据え置き 先月の政策効果を注視
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2020.04.09 10:42
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は9日、定例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年0.75%で据え置いた。同委員会は先月16日に臨時会合を開催して政策金利を年1.25%から過去最低の0.75%に0.5%引き下げたのに続き、26日には買い戻し条件付き債券(RP)の無制限買い入れを通じて市場に流動性(資金)を供給することを決めた。こうした政策効果をひとまず見守る考えとみられる。
市場では金利据え置きの予想が大勢を占めていた。無制限の流動性供給策は「韓国式の量的金融緩和」と市場内外で受け止められている。また、金融業界が共同出資する「債券市場安定ファンド」など、市場の不安を和らげるために政府が打ち出した緊急の流動性対策も本格的に動き出した。
NH投資証券のカン・スンウォン研究員は「政策金利を先月引き下げたばかりで、今月初めにまた利下げしたり追加の流動性対策を発表したりするには負担が大きい状況だ」との見方を示した。
市場関係者は、韓国銀行が今後、信用保証拡大といった流動性供給関連の追加措置を出すかに関心を寄せている。政府と韓国銀行の対策にもかかわらず、資金を調達するための社債やコマーシャルペーパー(CP、約束手形)市場を中心に金融市場の不安は十分に解消されていない。新型コロナウイルス感染拡大による景気減速の懸念が経済指標にあらわれ始め、市場でリスク回避姿勢が強まっているためだ。
mgk1202@yna.co.kr