コロナ新規感染者4日連続で50人前後 韓国政府は楽観ムード警戒
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2020.04.09 14:59
【ソウル聯合ニュース】韓国で新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数が4日連続で50人前後となったが、政府は今なおリスク要因は残っているとして楽観ムードを警戒している。
政府の中央災難(災害)安全対策本部の金剛立(キム・ガンリプ)第1総括調整官(保健福祉部次官)は9日の定例会見で、報告された新規感染者が6日と7日に各47人、8日に53人、9日に39人となったことを挙げ、「2月18日に31人目の感染者が発生し、2日後に新規感染者が53人に増えて以降、約50日ぶりに感染者の発生数が30人台となった」と評価した。31人目の感染者は新興宗教団体「新天地イエス教会」の信者で、同団体の南東部・大邱の教会では大規模な集団感染が発生した。
一方で、金氏は「まだリスク要因は残っている」と指摘。今月1日から海外からの全ての入国者に対して2週間の自主隔離を義務付けるという厳しい対応を取っているが、それ以前に入国した人々の潜伏期間が終わるまで、こうした人々による感染拡大を封じ込めることが重要だと強調した。
また、首都圏の学習塾や遊興施設(ナイトクラブなど)を中心に発生している散発的な集団感染の連鎖を断つことも重要だと説明した。こうしたリスク要因をコントロールするには、他人と物理的距離を取る「社会的距離」確保が最も大切だとしている。
政府は一方、中国・湖北省で発行された旅券の所持者に対する入国禁止措置について、当面維持し、国内への影響を考慮して今後の対処を議論する姿勢を示した。中国当局は8日、新型コロナウイルスの感染が世界で最初に拡大した湖北省武漢市に対する封鎖措置を約2カ月半ぶりに解除した。
tnak51@yna.co.kr
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