新型コロナで実体経済の困難が拡大 韓国政府報告書
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2020.04.17 11:15
【ソウル聯合ニュース】韓国企画財政部は17日公表した経済動向報告書(グリーンブック)4月号で、最近の韓国経済について「新型コロナウイルスの影響で内需の萎縮が続くなか、雇用指標が大きく鈍化し、輸出の不確実性が増すなど実体経済の困難が拡大している」との見方を示した。
「経済活動が萎縮し、実体経済と金融市場の不確実性が拡大している」としていた3月号に比べ、一段と悲観的な判断といえる。
3月の消費関連の速報値を見ると、韓国製乗用車の販売台数は前年同月比11.9%増加したが、百貨店とディスカウントストアの売上高はそれぞれ34.6%減、13.8%減となった。クレジットカード使用額は4.3%減と、2年5カ月ぶりにマイナスに転じた。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛などでインターネット通販の売上高は前年同月比23.6%増となった。
訪韓中国人観光客は前年同月比96.5%減少した。
また、3月の就業者数は前年同月比19万5000人減と10年10カ月ぶりの大幅な落ち込みを記録し、新型コロナウイルスの影響の大きさを見せつけた。
2月の全産業の生産は前月比3.5%減少した。鉱工業生産(3.8%減)、サービス業生産(3.5%減)がそろって落ち込んだ。
3月の輸出額は前年同月比0.2%減となった。操業日数は増加したものの、原油安による輸出価格の下落などが響いた。
企画財政部は「すでにまとめた150兆ウォン(約13兆2500億円)規模の支援対策をスピーディーに推進する一方、厳しい状況認識に立って経済や雇用などへの全方位的な対応策を講じ、総力を挙げて対応していく」としている。
tnak51@yna.co.kr
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