文大統領「世界5位の海運強国に」 再建5カ年計画を推進
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2020.04.23 16:34
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は23日、南部の慶尚南道・巨済にある大宇造船海洋の造船所で開かれた世界最大規模のコンテナ船の命名式に出席し、「世界5位の海運強国への飛躍を目標に『海運再建5カ年計画』を強力に推進し、二度と浮沈の歴史を繰り返さない」と述べた。
命名された海運大手、HMM(旧現代商船)の「アルヘシラス」は、コンテナ2万3964個を一度に運搬できる世界最大規模のコンテナ船。文大統領は「韓国海運再建の信号弾を世界に打ち上げた」と評価した。
この船舶を含め、大宇造船海洋が7隻、サムスン重工業が5隻の超大型コンテナ船を建造中で、これらの船舶による生産誘発効果は5兆1000億ウォン(約4470億円)に上ると予想される。
韓国の海運産業は2017年に韓進海運の経営破綻で苦境に陥り、政府は18年4月に安定的な貨物確保、低コスト・高効率の船舶拡充などを盛り込んだ「海運再建5カ年計画」を発表、履行した。
文大統領は、海運産業は困難を克服したと言及した上で▼共生型の海運モデル定着▼海運での第4次産業革命▼エコ船舶産業の育成――など、世界5位の海運強国へ飛躍するためのビジョンを提示した。
このほか、文大統領は「新型コロナウイルスによる景気低迷の波を乗り越えなければならない」とし、「世界各国の大封鎖によるグローバル貨物需要の急激な減少などで韓国海運と経済にも大きな困難が予想されるが、あらゆる手段を動員して必ず乗り越える」と述べた。
政府は新型コロナウイルスで被害を受けた海運業界を支援するため、既に3800億ウォン規模の財政・金融支援に乗り出し、この日は1兆2500億ウォン規模の追加金融支援対策を発表した。
ynhrm@yna.co.kr