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韓国統一相が最前線訪問 板門店見学再開への地ならし

記事一覧 2020.05.06 14:01

【ソウル聯合ニュース】韓国統一部によると、金錬鉄(キム・ヨンチョル)同部長官が6日、南北軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)を訪問した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて見学再開を先延ばしにしていた板門店と、その近くの京畿道・坡州にあり、2018年9月署名の南北軍事合意に基づき撤去した韓国軍監視所(GP)の周辺を視察することが目的。

金錬鉄氏(右)=(聯合ニュース)

金錬鉄氏(右)=(聯合ニュース)

 統一部の呂尚基(ヨ・サンギ)報道官はこの日の定例会見で、金氏の板門店訪問に関し「板門店見学の再開とこれに伴う防疫、新型コロナウイルス関連の状況などを総合的に検討するため」と説明した。この視察を踏まえて板門店見学再開の日程が具体化する見通しだという。

 昨秋、板門店近くでアフリカ豚コレラ感染が確認され、板門店の見学ツアーは一時中止となった。統一部は今年2月末、朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族と失郷民(北朝鮮からの戦争避難民)を対象に試験的に板門店見学を実施する計画だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期した。このところ感染状況が落ち着いていることから、見学再開に向けた議論に着手するものとみられる。

 また、金氏がこの日訪れる監視所について呂氏は「『DMZ平和の道』に含まれている所で、エリアとしては板門店の近くだ」と説明し、3日前に事件が起きた中部戦線の監視所とは関連がないとした。

 この事件とは、北東部・江原道のDMZにある韓国軍の監視所が3日に北朝鮮から銃撃を受けたことを指す。軍当局は銃撃の時間や天候、現在の北朝鮮情勢などを踏まえると、意図的な挑発というよりは偶発的に発生した可能性が高いとみている。

 一方、金氏のDMZ訪問は同事件の発生前に在韓国連軍司令部と協議済みだったとされる。ただ、政府が統一部長官の最前線訪問を公にしたという点から、偶発的な事故だったとする軍当局の判断に重みをもたせ、北朝鮮の挑発などによるリスクがないことを強調する狙いがあるとの見方も出ている。

mgk1202@yna.co.kr

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