文大統領 南北協力事業に意欲示す=就任3年演説後の会見で
記事一覧
2020.05.10 12:28
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は就任3年を迎えた10日、青瓦台(大統領府)で行った国民向け特別演説後の質疑応答で、北朝鮮問題について「南北間でも、米朝間でもコミュニケーションが円滑な状態ではない。しかし、コミュニケーションは絶えず続いている。お互いに信頼と対話の意思を確認している」と述べた。
報道陣から「これまで北朝鮮に提案した南北協力は依然有効なのか」との質問に答えた。
文大統領は「南北鉄道連結や非武装地帯(DMZ)の国際平和地帯化、(北朝鮮の)個人観光、朝鮮戦争などで生き別れになった離散家族の再開などの提案はすべて有効」と強調した。ただ、北朝鮮からの反応はないという。新型コロナウイルス問題による事情があるとみられ、国際交流や外交が止まっている中、北朝鮮にだけ催促できる状況ではないと説明した上でコロナ問題が収束し次第、説得する意向を示した。
一方、米朝対話だけに頼るのではなく、南北間でできることを見つけるべきと訴えた。
国連安全保障理事会の制裁に該当しない事業もあれば、例外の承認を受けられる事業もあるとし、そうした事業を提案していく考えを示した。
csi@yna.co.kr