自主隔離中の外国人 無断外出時の罰金を6倍に引き上げへ=韓国当局
【ソウル聯合ニュース】韓国への入国後、自主隔離中の外国人が一度でも隔離先から無断外出した場合、300万ウォン(約26万円)の罰金を支払うことになる見通しだ。韓国法務部は11日、活動範囲制限命令に違反した外国人に科す罰金を大幅に引き上げる内容の出入国管理法施行規則改正案を告示した。
改正案では、法務部の命令に一度でも違反した場合の罰金をこれまでの50万ウォンから300万ウォンと6倍に引き上げた。2回目の違反時は200万ウォンから500万ウォンに、3回目は500万ウォンから1000万ウォンにそれぞれ引き上げた。
4回目の違反時は1000万ウォンから1500万ウォンに引き上げ、5回目以上は2000万ウォンで現行の規則と変わらない。
法務部は、今月中の施行を目標に改正作業を進めている。
同部は「新型コロナウイルスの流行長期化が予想される状況で、開放性の根幹を維持しながら新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、海外から入国する外国人の自主隔離の順守は非常に重要だ」とし、「これまでの罰金では予防効果が弱く、引き上げることを決めた」と説明した。
活動範囲制限は、公共の秩序や韓国の重要な利益のために必要と認められた場合に法務部長官が外国人の活動範囲を制限し、その他の必要な順守事項を定める行政命令だ。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、先月1日に初めて施行された。
現在、海外から入国する全ての外国人は入国審査の際に「活動範囲制限通知書」が渡され、2週間隔離される。法務部は活動範囲制限命令に違反した外国人に強制退去命令を下すとともに罰金の支払いを通告している。4月の1カ月間に自主隔離措置に違反したり、隔離施設への入所を拒否したりして追放された外国人は18人に上る。
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