韓国の4月ICT輸出15.3%急減 4年ぶり低水準
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2020.05.14 14:03
【ソウル聯合ニュース】韓国の科学技術情報通信部は14日、4月の情報通信技術(ICT)分野の輸出額は128億8700万ドル(約1兆3770億円)で前年同月比15.3%減少したと発表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で各国の景気が低迷し、韓国でも営業日数が減少したため。4月の輸出額は4年前の水準にまで減った。
4月は半導体とディスプレー、携帯電話の主力3品目の輸出がそろって大幅に減少した。半導体の輸出額は前年同月比15.1%減の72億6000万ドルにとどまった。携帯電話は37.2%落ち込み、6億5000万ドルだった。ディスプレーも28.1%減の12億4000万ドル。
科学技術情報通信部は「小売店の休業や世界的な消費の停滞などにより、携帯電話とその部品の輸出がともに減少した。スマートフォンの需要減に伴い、ディスプレーでは有機ELパネルの輸出が減った」と分析した。
その一方でコンピューター・周辺機器は85.2%急増し、10億8000万ドルとなった。7カ月連続のプラス。
国・地域別の輸出額は、中国向けが66億1000万ドル(16.5%減)、ベトナム向けが14億3000万ドル(34.6%減)で、前年同月比マイナスだった。米国向けは17億ドル(9.3%増)、欧州連合(EU)向けは8億7000万ドル(1.0%増)に拡大した。
4月のICT輸入額は6.4%減の88億7000万ドルで、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は40億1000万ドルの黒字だった。
mgk1202@yna.co.kr