金正恩氏妹が閉鎖警告の南北連絡事務所 通常と変わらず業務連絡
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2020.06.05 10:49
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の関係者によると、北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所の職員は5日午前現在、通常通り南北間で交信を行っている。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は4日朝、北朝鮮脱出住民(脱北者)団体による北朝鮮向けのビラ散布に対し韓国政府が措置を取らない場合、南北共同連絡事務所の閉鎖もあり得ると警告していた。
連絡事務所は1月30日、新型コロナウイルスの感染防止策として一時的に閉鎖され、常駐していた韓国の職員全員が韓国に戻った。その後、双方は特別な懸案がない場合でも毎日午前9時と午後5時の2回、直通電話で業務の開始と終了を知らせ合っている。
与正氏の談話発表後の4日午前と午後、5日午前の3回、南北間で平時と変わりなく通話が行われた。
同氏はこの談話で、韓国の脱北者団体が金委員長を非難する内容のビラを北朝鮮に向けて飛ばしていることを問題視し、韓国当局が何らかの措置を取らない場合、南北共同連絡事務所の閉鎖や南北軍事合意の破棄、南北経済協力事業である開城工業団地の完全撤去などがあり得ると言及した。
一方、開城での連絡事務所の運営再開に関し、この統一部関係者は「新型コロナに対する危機警報が(最高レベルの)『深刻』から緩和されない限り、開城での運営再開を話し合う状況にならない」と述べた。
mgk1202@yna.co.kr