韓米のミサイル防衛システム訓練 「作戦権移管と関連」=韓国政府
記事一覧
2020.06.11 13:53
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は11日、韓国と米国の軍当局がミサイル防衛システムの統合・連動訓練を実施したことについて、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国への移管と深い関連があると明らかにした。
同部のムン・ホンシク副報道官はこの日の定例会見で、「訓練は有事作戦統制権の移管と連携して韓国軍の能力を確保するためのもの」としながら「韓国軍の主導による北の弾道ミサイル発射に備えた定例訓練だ」と述べた。
これに先立ち、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は前日に開かれた全軍主要指揮官会議で韓米ミサイル防衛システムの統合・連動訓練などを行ったと言及した。両国軍がミサイル防衛システムの統合訓練を行ったことが確認されたのは今回が初めて。米国が日本と構築しているミサイル防衛網に韓国軍が加わる計画の一環かどうかが注目されるが、ムン氏は米国のミサイル防衛網とは全く関連がないと一線を引いた。
その上で、韓国軍と在韓米軍間のネットワークを通じて仮想の弾道ミサイルの航跡情報を共有し、作戦要員が手順に慣れるための定期的な訓練だと強調した。
一方、ムン氏は北朝鮮が南北間の通信連絡線を遮断するなど、韓国事業を敵対的に転換するとの姿勢を示していることに関しては「国民の生命と安全を確実に担保できるよう備えている」とし、「韓米情報当局が緊密な協力を通じて北のミサイル関連の動向を追跡監視している」と説明した。
また「(軍は)基本的に南北軍事合意が順守されるべきだとの立場だ」と述べた。
ynhrm@yna.co.kr