韓国のコロナ新規感染者56人 再び50人台に
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は12日、この日午前0時現在の新型コロナウイルスの感染者数は前日午前0時の時点から56人増え、計1万2003人になったと発表した。死者は前日から1人増え、計277人。1日当たりの新規感染者数は、50人を記録した10日から2日で再び50人台に増加した。
宗教団体や健康用品の訪問販売会社、卓球場など集団感染の発生が後を絶たず、首都圏を中心に地域社会のあちこちで感染の連鎖が起こっている。
新規感染者56人のうち43人は市中感染で、ソウル市が24人、京畿道が18人と、大邱市の1人を除く全員が首都圏で確認された。
海外からの入国者を対象とした検疫では10人の感染が判明したほか、入国後の自主隔離中にソウル市、京畿道、仁川市でそれぞれ1人の感染が確認された。
海外からの流入事例も含めると、新規感染者56人のうち45人が首都圏で確認されたことになる。
今月に入り、首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染者が連日2桁台を記録するなど増加傾向が続いている。
1日当たりの新規感染者数は、今月1~5日の5日間は30~40人台、6日と7日は2日連続で50人台を記録。8日と9日は30人台に減少したものの10日は50人、11日は45人と、高止まりしている。
首都圏の状況を脅かしているのは、ソウル市冠岳区の健康用品の訪問販売会社と陽川区の卓球場から広がった集団感染だ。
11日正午時現在、卓球場関連の感染者は計60人と集計された。これに加え、サムスン電子水原事業場の清掃業者や起亜自動車の光明工場の感染者もこの集団感染に関連していると推定される。
また、仁川市の教会関連の感染者の一部が訪問販売会社を訪れたことが確認され、訪問販売会社関連の感染者は計116人に増えた。疫学調査が進めばさらに増える可能性がある。
中央防疫対策本部は、毎日午前10時に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。
ynhrm@yna.co.kr